伊福部昭生誕100年へのメッセージ第三弾は
九人の門弟の三木稔でチャンチキを担当された、高橋明邦氏です。東京交響楽団や新星日響や日本音楽集団等、様々に打楽器奏者として活躍され、和と洋の音楽を理解した繊細にして豪快な演奏を知られています。まさに日本の打楽器界にこの人あり!という名手です。昨年は、三木稔個展での指揮も高い評価を受け、指揮者としての活動も注目されています。
日本民族の誇りです 高橋明邦(邦楽指揮者・打楽器奏者)
私の思い出は「ラウダコンチェルタータ」初演。
当時、私は新星日本交響楽団の打楽器、芸術委員で確か、10周年記念委嘱で伊福部氏の名前があがりお願いした所『今は忙しいが、こんな曲があるんだけど・・』と出てきたのがこの曲でした。
マリンバ協奏曲。
何故、先生がこの曲を書かれて、かつ、初演されていないのか???
これも不明ですが、ソロを誰に?で相談し、安倍圭子氏に依頼しました。その後、安倍先生のお話しですと、より効果的なマリンバの奏法を、伊福部氏とディスカッションして初演を迎えたそうです。
指揮は山田一雄氏でした。
オケ内には3パートのパーカッション、後半、3名は全てが太鼓群(ティンパニ、トムトム、バスドラム?)でアイヌの土着的なリズムを延々と叩く。
この盛り上がりも、忘れられない興奮、生きる躍動、生命の鼓動!
その時の「ブラボー」は忘れられない。
日本民族の誇りですね。