2014年12月5日金曜日

CD 絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち/ 水戸博之指揮、オーケストラ・トリプティーク

【伊福部昭生誕100年記念CD

 「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち/ 水戸博之指揮、オーケストラ・トリプティーク」

■「音で味わう日本の美」弦楽オーケストラの豊かな響きへ作曲家が託した思いとは・・・。
テレビ、新聞、雑誌。数多くの媒体で大特集されている生誕100年の作曲家 伊福部昭(いふくべ・あきら)。映画「ゴジラ」や黒澤映画に音楽をつけた日本が世界に誇る巨匠です。
伊福部昭生誕100年記念として開催された「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち~オーケストラ・トリプティーク第3回演奏会」のライヴが早くもCD化されます。指揮は、広上淳一門下の逸材として期待される水戸博之。国内最高レベルの響きを知られる浜離宮朝日ホールで、気鋭の若手演奏家が奏でる日本の美を御堪能ください。


■各曲の聴きどころ
・伊福部昭:絃楽オーケストラのための日本組曲(1998
1934年のピアノソロによる原作から54年を経てのアレンジした絃楽版、ひたすらにデビュー作へこだわった伊福部昭の辿り着いた境地とは?
・黛敏郎:フルート、ピアノ、弦楽のためのセレナードファンタスティック(1946/東京初演)
17歳の黛青年が颯爽と天才を発揮した意欲作。第2楽章は未完。近年発見され話題となった曲の東京初演。
・松村禎三:ピアノと弦楽オーケストラのための朝の歌(2001
晩年の松村禎三による研ぎ澄まされた感覚が冴え渡るピアノ協奏曲。
・水野修孝:ヴィオラと弦楽オーケストラのための協奏曲(委嘱初演)
美しいメロディーとジャズの融合で知られる作曲者がはじめて書き上げたヴィオラ協奏曲。
・眞鍋理一郎:追憶(2012
ゴジラ対ヘドラなどで知られる映画音楽の大家による記憶の風景。生誕90年記念演奏。
・三木稔:箏譚詩集より、箏と弦楽合奏のための《芽生え》《白い風の下で》
日本の楽器へも多くの傑作を残した三木。なかなか演奏されないが味わい深い絃楽との協奏的アレンジ。
・芥川也寸志:映画音楽「鬼畜」より(編曲:清道洋一)
叙情的メロディーとオスティナートを発揮した芥川映画音楽より。

CDタイトル
伊福部昭生誕100年記念
絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち/水戸博之指揮、オーケストラ・トリプティーク
Japanese Great Masters throuth the String OrchestraHiroyuki Mito Conducts Orchestra Triptyque

■収録曲目と作曲者

1-4 伊福部昭 Akira IFUKUBE1914-2006
絃楽オーケストラのための日本組曲(1998
1曲 盆踊 Allegro energico 4:27
2曲 七夕 Lento tranquillo 3:36
3曲 演伶 Quasi burlesco 4:27
4曲 佞武多 Marciale pesante 7:03

5-6 三木稔 Minoru MIKI1930-2011
箏譚詩集~箏と弦楽合奏のための~
第二集《春》より〈芽生え〉(1976) 3:48
第三集《夏》より 白い風の下で(19834:31
新箏ソロ:藤川いずみ

7-8 黛敏郎 Toshiro MAYUZUMI1929-1997
フルート、ピアノ、弦楽のためのセレナード・ファンタスティック(1946/東京初演)
1楽章 序奏とロマンス 9:36
2楽章 間奏曲とダンス(未完)2:07
フルートソロ:向井理絵

9 松村禎三 Teizo MATSUMURA1929-2007
ピアノと弦楽オーケストラのための朝の歌(20012002) 10:06
ピアノソロ:海瀬京子

10 眞鍋理一郎 Riichiro MANABE1924-
追憶(20121:53

11-13 水野修孝 Shuko MIZUNO1934-
ヴィオラ協奏曲(20143月完成・委嘱初演)
1楽章 2:53
2楽章 2:45
3楽章 7:44
ヴィオラソロ:伊藤美香

14-15 芥川也寸志 Yasushi AKUTAGAWA1925-1989
映画音楽「鬼畜」より(1978/2014編曲:清道洋一)
ストリート・オルガン 2:21
終曲 3:55

CD発売日 201511
税抜・本体価格 2778
CD番号 3SCD0019
バーコード 4560224350191
録音・編集:小嶋雅夫
写真:渡會裕
デザイン:田代亜弓
ピアノ調律:三浦明道
企画・発売元:スリーシェルズ(西耕一)
水戸博之指揮、オーケストラ・トリプティーク
2014913日浜離宮朝日ホールにてライヴ録音

■演奏
オーケストラ・トリプティーク http://3s-ca.jimdo.com/
水戸博之(指揮)
藤川いずみ(新箏:5
海瀬京子(ピアノ:7,8,15
向井理絵(フルート:7,8,15
伊藤美香(ヴィオラ:11-13
冨岡春絵(グロッケンシュピール:15
三宅政弘(コンサートマスター)

≪ヴァイオリン≫
遠藤結子
梶川空飛亜
駒崎りら
迫田圭
高須昌緒
民谷香子
知見寺武
千原徳子
原田真帆
藤代優意
三瀬俊吾
三宅政弘
茗荷智光
森本由希子
≪ヴィオラ≫
高橋奨
星光
米納真妃子
神山和歌子
≪チェロ≫
任キョンア
竹本聖子
朴純香
松本恒瑛
≪コントラバス≫
佐藤洋嗣
志水祐亮
≪パーカッション≫
冨岡春絵

西耕一(企画・構成)

プロデューサーノート(西耕一)

オーケストラ・トリプティークは、日本の作曲家の優れた作品の復活と発展を願って結成されました。日本の洋楽を100年の単位で捉え、歴史を踏まえ、新しき歩みをと考えています。
CDに収録された演奏会は「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち」と銘打った2014年のライヴ録音です。2014年は、作曲家 伊福部昭の生誕100年と映画「ゴジラ」公開60年が重なり、ハリウッド版ゴジラの公開など、日本だけでなく世界中が伊福部昭に熱狂しました。
「オーケストラ・トリプティーク」も、生誕100年コンサートに関わり、2月、7月、11月と参加しました。ほかとは少し違った伊福部昭生誕100年記念として、創作と教育の両面で歴史を築いた作曲家の、自作と、弟子たちの作品によって祝おうというのが今回のコンセプトです。それによって、いずれも映画・純音楽の両面で「巨匠」の名に足る作曲家が揃い踏みしました。芥川也寸志による映画音楽《鬼畜》、黛敏郎17歳の幻の作品《セレナード・ファンタスティック》、松村禎三の晩年の傑作《朝の歌》 、三木稔の箏曲を協奏的に仕上げた《譚詩集》、卆寿を迎えた眞鍋理一郎の《追憶》と、委嘱初演として伊福部門下ではないですが、第1回の演奏会からトリプティークに作品を提供してくださっている水野修孝による新作《ヴィオラ協奏曲》の上演まで。ひとりの作曲家から拡がる奥深い日本の音楽をどうぞ御堪能ください。


プロフィール
指揮 水戸博之(みとひろゆき)
1988年北海道江別市出身。北海道立大麻高等 学校を経て、東京音楽大学音楽学部作曲指揮専攻(指揮)及び同大学大学院指揮研究領域を卒業。これまでに指揮を広上淳一、汐澤安彦、田代俊文、加納明洋、三河正典、ピアノを奥山優香、北島公彦、米田栄子、野田清隆、音楽理論を伊左治直の各氏に師事。20072012年東京音楽大学給費特待奨学生。在学中、井上道義指揮者講習会にて優秀者に選出。同講習会主催リレーコンサートにてオーケストラ・アンサンブル金沢を指揮。2010年サントリーホール主催レインボウデビューコンサート21出演。2012年東総文化会館主催「東総の第九」公演 にて、東京音楽大学シンフォニーオーケストラを指揮。また東京混声合唱団の合唱指揮者として、NHK交響楽団及び東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会に出演する。現在、京都市ジュニアオーケストラアシスタントコンダクター、八王子ユース弦楽アンサンブル副指揮者。2014年よりオーケストラ・トリプティーク常任指揮者。

海瀬京子(かいせきょうこ)
静岡県伊豆の国市出身。西島淑恵、高原節子、 塩谷安圭美、播本枝未子、倉沢仁子、故エレーナ・ラピツカヤ、マルクス・グロー、ゲオルク・サヴァの各氏に師事。東京音楽大学付属高校、同大学を首席で卒業し、2008年東京音楽大学大学院修了。現在、ドイツ国立ベルリン芸術大学Konzertexamen課程に在学中。2001年、第55回全日本学生音楽コンクール東京大会ピアノ部門高校の部第2位。2002年、第1回東京音楽大学コンクールピアノ部門第1位。2004年、第28回ピティナピアノコンペティション特級準金賞。併せて聴衆賞、ロイズ賞、三井ホーム賞、王子賞を受賞。2005年、第74回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。併せて野村賞、井口賞、河合賞を受賞。2010年、第17回アルトゥール・シュナーベルコンクール第1位。第26回ポルト市国際音楽コンクール第3位。2012年、第14回アレクサンドル・スクリャービン国際ピアノコンクール(イタリア)第2位。これまでに東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、群馬交響楽団、東京音楽大学シンフォニーオーケストラ、ポルト交響楽団等と、矢崎彦太郎、現田茂夫、松尾葉子、広上淳一、横島勝人、工藤俊幸、エイドリアン・リーパー等の各氏と共演。第76回読売新聞社主催新人演奏会に出演。日本国内やドイツを中心に各地でソロリサイタルや室内楽の演奏会にも多数出演し、NHK-FM「気ままにクラシック」他、テレビやラジオにて音楽番組にも出演している。2007年度より2010年度まで(財)ロームミュージックファンデーション奨学生。平成24年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。海瀬京子後援会ブログ  http://ks19912k.blog.fc2.com/

フルート 向井理絵(むかいりえ)
高松第一高等学校音楽科を経て、東京音楽大学卒業。同大学院修士課程修了。院在籍中にティーチングアシスタント、同大学付属高校吹奏楽指導助手を、卒業後は東京音楽大学非常勤助手を務める。特別奨学生として奨学金を得てザルツブルクモーツァルテウム音楽院サマーアカデミーに参加、ペーター・ ルーカス・グラーフ氏のクラスを修了。全日本学生音楽コンクール奨励賞受賞。全四国音楽コンクール最優秀賞受賞。香川ジュニア音楽コンクール金賞、併せて四国新聞社賞を受賞。東京国際芸術連盟新人オーディション奨励賞受賞、並びにリサイタル出演。フルート アンサンブル「ザ・ステップ」メンバー。定期的にコンサートを開催、これまでに3枚のCDがリリースされている。フルートを細川順三、野口博司、工藤重典、藤村恵子の諸氏に師事。

打楽器 冨岡春絵(とみおかはるえ)
武蔵野音楽大学器楽科打楽器専攻卒業。在学中は選抜オーケストラ、ウィンドオーケストラのメンバーに選ばれる。4年次には武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブルのティンパニストを務め、演奏旅行、CD収録に参加。また在学中よりビッグバンド、スタジオワーク、ポップス等幅広いジャンルで活動をしている。その他に中・高等学校の吹奏楽部の打楽器セクションの講師として後進の指導にも力を入れている。打楽器アンサンブルユニット「Percussion Theatre GimmiC」「東京Percussive Pedia」各メンバー。これまでに打楽器を相川瞳、萱谷亮一、吉原 すみれの各氏に師事。

ヴィオラソロ 伊藤美香(いとうはるか)
北鎌倉女子学園高等学校音楽科(ヴァイオリン)を卒業。ヴィオラ専攻として東京音楽大学卒業、同大学院修士課程修了。在学中に特待生奨学金を得る。くらしき作陽大学音楽学部研究生修了後、同大学の非常勤講師を勤める。第七回日本アンサンブルコンクール室内楽部門にて優秀演奏者賞・全音楽譜出版社賞、第七回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門第三位受賞。別宮貞雄氏の「ヴィオラ協奏曲」を井上道義氏指揮によるオーケストラ・アンサンブル金沢と共演。また、西村朗氏の「ヴィオラ協奏曲」、水野修孝氏の「ヴィオラ協奏曲」(初演)を水戸博之氏指揮によるオーケストラ・トリプティークと共演。これまでにヴィオラを兎束俊之、室内楽を河合訓子、浦川宜也、ドミトリー・フェイギン、ヴァイオリンを鈴木稔、 田尻かをり、大谷康子の各氏に師事。

新箏 藤川いずみ(ふじかわいずみ)
新箏(にいごと/21絃)ソリストとしてオーケストラ、オペラ、歌曲、バロック、フラメンコ、コンテンポラリーダンス、語り、地唄舞、座敷唄など多様なコラボレーションを展開し、箏の可能性を追求している。日本を代表する作曲家三木稔作品による「三木稔コレクションシリーズ」を展開。三木稔が芸術監督を務めた邦楽創造集団オーラJ、オーケストラアジア、アジアアンサンブル公演、東京室内歌劇場の文化庁全国巡回公演に参加。アジア、西欧・オーストラリアなど海外公演多数。三木稔作品取扱専門「結出版」の運営管理(20082014年)、気鋭の作曲家と共に箏による優れた作品を創造する活動を行う。CD「三木稔箏作品集1」「藤川いずみ箏による新作初演I」、志娥慶香作品集「サンクチュアリ」リリース。第5回万里の長城杯国際音楽コンクール第一位、第26回信友社賞受賞ほか。日韓伝統音楽国際ネットワーク協議会副会長。熊本日豪協会理事。熊本県立第一高校邦楽部講師。http://www.koto-izumi.com/

企画・構成 西 耕一(にし こういち) 

黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志の「3人の会」を中心に日本の現代音楽を企画と評論でアーカイヴすることを目指す。これまでに、NHK、東京藝術大学、日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、放送局、大学、研究機関、関係団体の依頼による企画協力や、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハー モニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団、東京バレエ団、新国立劇場等のプログラム冊子執筆等で評価される。新国立劇場の依頼で行ったオペラ「夕鶴」上演回数調査は、上演回数800超えを証明した。CD・演奏会企画は、日本作曲家専門レーベル・スリーシェルズを中心に伊福部昭や3人の会(黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志)を中心に行う。執筆掲載誌は音楽現代、音楽の友、邦楽ジャーナル、バンドジャーナル、New Composer等。NAXOS「松村禎三」CD解説、各楽団・奏者へプログラム執筆、企画提案などを行う。選曲で関わったセントラル愛知交響楽団の第123回定期公演はNHKにより収録され、FM「ベストオブクラシック」で放送された。2012年の東京フィルによる「黛敏郎個展」の企画協力・論文掲載、2013年の京都市響による「黛敏郎個展」をプロデュースして成功に導く。自身が企画構成を行う「絃楽オーケストラ・トリプティーク」の演奏会は、2013年、2014年ともに朝日新聞文化財団の助成を受け、朝日浜離宮ホールにて開催。企画提案では株式会社ティーワイリミテッドのCD企画コンペティションを数度受賞して高く評価された。

タワーレコードで伊福部昭生誕100年記念CD 2種の予約受付中!

伊福部昭百年紀VOL.2
絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち
どちらも元旦発売のめでたいCDとなりました。
宜しくお願い致します!
http://tower.jp/article/feature_item/2014/12/04/1103

百年紀Vol.2のライヴCDの収録曲について

伊福部昭百年紀Vol.2は音楽だけで90分近いものでした。

アンコールがないのは残念、という意見もたくさんありましたが、企画側としては
アンコールをボーナスで増大させたという意図でした。

オーケストラのメンバーも真夏に演奏し続けで、宇宙大戦争のあとにあれだけの大作を演奏、
アレグロオスティナートでの爆速爆演ということで、あの日の演奏に立ち会えた方は、
奇跡や人間の限界に立ち会ったのに近いと形容できるかも知れません。

そのようなこともあり、百年紀でもっとも長く音楽を演奏した会だったのですが、
CDにするときに大きな問題が出現しました。

CDの収録限界は80分!

80分に収まらないからには、何かをカットしなければいけません。

そこで、悩みに悩んだ末、百年紀自体がモノラル時代の音楽の復刻演奏を主目的にしていることもあり、「VSメカゴジラ組曲」を割愛いたしました。

このままコンサートにきた方だけの記憶に残る演奏とする案もありましたが、
多くの方々から、熱烈なるCD化の希望や感動したのでどうにかして聴きたい!
と御意見を頂きました。非常に有り難く重い言葉として受け止め、
今後予定している特別版CDへの収録しようと決定致しました。

これからもスリーシェルズを宜しくお願い致します。

2014年11月18日火曜日

CD「伊福部昭百年紀Vol.2」2015年1月1日発売 爆音オーケストラによる音の洪水を聴け! ノコギリ、2台ピアノ、エレクトーンが鳴り渡る 宇宙大戦争、佐久間ダム、ドゴラ、ラドンほか収録


CD「伊福部昭百年紀Vol.2」2015年1月1日発売。 11月24日には第3回「伊福部昭百年紀」が行われるが、来年1月にはその第2回コンサートのライヴCDが発売される。今回は録音・編集にオクタヴィア・レコードの江崎友淑を迎え、伊福部の爆音ダイナミズムだけでなく、多彩なサウンドの細部までとらえた。 宇宙大戦争、佐久間ダム、ドゴラ、ラドン、ジャコ萬と鉄。 真夏の饗宴がよみがえる。
NHKのニュースで特集され、東京新聞のトップ記事などで話題沸騰のコンサートがCD化!
11月24日にはすみだトリフォニーホールで、第3回「伊福部昭百年紀」が行われるが、来年1月にはその第2回コンサートのライヴCDが発売される。今回は録音・編集にオクタヴィア・レコードの江崎友淑を迎え、伊福部の爆音ダイナミズムだけでなく、多彩なサウンドの細部までをとらえた臨場感ある名録音で聴ける。

「宇宙大戦争」は、血沸き肉踊るマーチが連続、「ラドン」は圧倒的ブラスの極彩色と2台ピアノの激突!、「ドゴラ」のノコギリ音とエレクトーン、全国で300万人が観たと言われる「佐久間ダム」の大スペクタクル音楽の雄大さ、「ジャコ萬と鉄」のハードロックサウンドと聴きどころ満載。

齊藤一郎指揮、佐藤久成コンサートマスターによるオーケストラ・トリプティークの伝説の名演を繰り返し聴くことのできる音盤としてお届けする。

■CDタイトル
「伊福部昭百年紀Vol.2」

作曲:伊福部昭 作曲、構成・復元:鹿野草平
指揮:齊藤一郎、コンサートマスター:佐藤久成
演奏:オーケストラ・トリプティーク
ミュージカル・ソウ(音楽ノコギリ):おぎ原まこと
エレクトーン:菊地夕夏
ピアノ:大須賀かおり、飯野明日香、池田慈

2014年7月21日(中野ゼロホールにてライヴ録音)
録音&MIX:江崎友淑、編集:江崎友淑、皆川誠志

■2015年1月1日発売 3SCD-0018 2778円(税抜・本体価格)
バーコード 4560224350184
CDデザイン 山口翔悟
CD発売元 スリーシェルズ
協力 伊福部家

■収録曲
1-5『ジャコ萬と鉄』組曲
6-17『佐久間ダム』組曲
18-27『ドゴラ』組曲
28-37『ラドン』組曲
38-49『宇宙大戦争』組曲

■収録曲詳細

1-5『ジャコ萬と鉄』組曲

No.1
No.3 
No.7 
No.16 
No.18


6-17『佐久間ダム』組曲

II - No.1 「メインタイトル」
II - No.3「コンクリート打ち込み」
III - No.6
II  「湖底に沈む村」
II - No.9「鉄柱の森」
II - No.15「ジャンボー出動」
II  「緑の誘水」
III - No.7「冷凍プラント建設」
III - No.8「バッチャプラント建設」
III - No.37
III - No.36「発電所完成」
III - No.39「エンディング」

※No.がない曲は、楽譜が散逸し、No.が不明なもの
 曲名がないものは、サウンドトラック未収録につき曲名が付与されていないもの 

18-27『ドゴラ』組曲

No.1「人口衛星」
No.2「メインタイトル」
No.11「岩石の雨」
No.14「ドゴラの天敵」
No.16-A「航空隊攻撃開始」
No.14「ドゴラの天敵」
No.16-A「航空隊攻撃開始」
「ドゴラのテーマ(ミュージカル・ソウ ソロ)」
No.17「勝利の爆音」
No.18「エンディング」

28-37『ラドン』組曲

No.1「メインタイトル」
No.20「自衛隊阿蘇へ」
No.10「超音速の追跡」
No.16「ラドン佐世保に飛来」
No.18-A「ラドン福岡襲撃 I」
No.21「大阿蘇の自然」
No.18-B「襲撃波の猛威」
No.18-A「ラドン福岡襲撃 II」
No.15「ラドン追撃せよ」
No.22「エンディング」


38-49『宇宙大戦争』組曲

No.1「オープニング」
No.2「メインタイトル」
No.3「東海道線の異変」
No.8「星空」
No.11「基地の偉容」
No.12「スピップ号発進」
No.19「エアークッション」
No.26「月世界の攻防 1 」 
No.28「スピップ号還る」
No.2「メインタイトル」
No.34「宇宙大戦争 」
No.35「エンディング」

2014年11月13日木曜日

もうすぐ百年紀の締めくくり!

伊福部昭生誕100年、ゴジラ生誕60年を祝うコンサート「伊福部昭百年紀」が11月24日の公演でシリーズ最終を迎える。 演目は2月1日のコンサートで伝説となった「ゴジラ」組曲への改訂版上演や、モスラ対ゴジラ、キングコング対ゴジラなど、名作が目白押し。
普通のコンサートではありえない、大オーケストラと合唱の共演が期待される。
生誕100年を迎えるゴジラの作曲家伊福部昭
ゴジラ、モスラ、キングコングコング、スカイツリーを狙って怪獣集結!
怪獣に音楽で立ち向かうは、オーケストラと宝田明(ゴジラ主演俳優)。

20141124日(月・祝)14時・東京・すみだトリフォニーホール(錦糸町)でオーケストラコンサート!

日本が世界に誇る特撮怪獣映画「ゴジラ」。
そのテーマ音楽を作ったのが作曲家 伊福部昭(いふくべ・あきら/1914-2006)です。
「ゴジラ」は2014年で公開60年。ハリウッド版も公開され、いまメディアをにぎわす代表です。

世界中で愛されるテーマ音楽の作曲者生誕100年を祝って、第1作「ゴジラ」(1954)や「モスラ対ゴジラ」「キングコング対ゴジラ」等の主要音楽を15分ほどの組曲としてオーケストラと合唱で演奏します。
ゴジラは7月に開催され日本初と話題になったシネマコンサートとはまた違った形で、音楽そのものの魅力を味わうために、映像を伴わず上演します。きっと、音に触発されて頭のなかに映像が甦るでしょう。
そして、幻の北海道音楽の上演もあります。「北海道二題」として、「北海道讃歌」と「北海道放送HBCテーマ」(現在知られている版とは違う幻のヴァージョンの復活)も!

オリジナル楽譜による大迫力のオーケストラサウンドを心ゆくまで味わおう!

ゴジラと最も関わり深い俳優のひとり、宝田明も出演して、ゴジラ監督、ゴジラ俳優、スタッフも集合。

演奏はプロ奏者精鋭によるオーケストラ・トリプティーク(その演奏はNHKで放送され話題を呼んでいる)。
指揮は国内外で活躍し、ダイナミックな音楽づくりに定評のある齊藤一郎(京都フィル音楽監督、セントラル愛知交響楽団桂冠指揮者)。

ゴジラだけでなく数々の特撮映画や黒澤映画の音楽も担当して日本映画の黄金期を支えた巨匠・伊福部昭による珠玉の音楽をフルオーケストラで堪能できる貴重な機会。くれぐれもお聴き逃しなく!

紹介動画(音源は前回のコンサートのものです)
https://www.youtube.com/watch?v=CHIxWyMPOg4

コンサートの特色
■モノラル録音しか残されていない名作映画音楽を舞台で復活上演!
 モノラル音源しか残されていない「ゴジラ」を大迫力の生演奏で聴けます。
■これまで特集されてこなかった1映画1組曲
 ひとつの映画につきひとつの組曲を作ることで、ぶつ切りでなくたっぷりと音楽を味わえます。
■プロで活躍する演奏家による確実な演奏で再現される伊福部サウンド!
 映画音楽はスタジオ収録でほとんど練習もなく録音される場合が多いですが、今回はプロの奏者がじっくりと作りこんだ演奏で本番を迎えます。
■伊福部昭や映画音楽の研究者である、井上誠(元ヒカシュー)、西脇博光、小林淳による精密な時代考証と伊福部昭との厚い交流による証言を踏まえた演奏です。
■普段は耳コピーによる編曲や作曲家名も記されないコンサートが多い映画音楽の世界ですが、戦後の日本映画を早坂文雄と共に世界レベルに盛り立てた作曲家として「オリジナル楽譜」を重視して、真の意味で作曲家 伊福部昭の仕事を特集する企画となります。


■『伊福部昭百年紀コンサートシリーズVol.3』ゴジラふたたび!

開催日程:2014年11月24日(月) 開場 13:30 / 開演 14:00
開催場所:すみだトリフォニーホール(錦糸町)
出演:指揮=齊藤一郎、オーケストラ・トリプティーク
工藤春男[コンサート・マスター](東京放送管弦楽団コンサートマスター)
料金:S\8,800 A\6,800 B\4,800 [全席指定・当日券は各種\200増]

曲目(作曲:伊福部昭、オリジナルスコアより、構成:鹿野草平)
1、北海道二題 HBC(北海道放送のテーマ)~北海道讃歌
2、大怪獣バラン組曲
3、ゴジラ組曲(改訂初演)
4、モスラ対ゴジラ組曲
5、キングコング対ゴジラ組曲
指揮:齊藤一郎
演奏:オーケストラ・トリプティーク
構成・復元:鹿野草平
司会:井上誠
ゲスト:宝田明(俳優)
主催:伊福部昭生誕百年コンサート実行委員会(伊福部昭生誕100年紀)
製作:スリーシェルズ、JCA(ジャパニーズコンポーザーアーカイヴズ)
企画:西耕一 監修:井上誠(元ヒカシュー)スペシャルアドバイザー:西脇博光
■伊福部昭百年紀実行委員会
実行委員長 今井重幸(作曲家) 副委員 永冨正之(作曲家、東京藝術大学名誉教授)、眞鍋理一郎(作曲家)
実行委員:西川伸司、井上誠、小林淳、鹿野草平、内原康雄、櫻内功幹、吉原一憲、山口翔梧、丸林敦、笠原克明、鈴木正幸、大橋鉄雄



■チケット入手方法
電話予約: <カンフェティチケットセンター> 
http://s.confetti-web.com/detail.php?tid=24150&
(セブンイレブンで代金支払い&チケット受け取りが可能です)
0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)

トリフォニーホールチケットセンター 03-5608-1212

チケットぴあ http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1417732

イープラス http://ichiba.eplus.jp/godzilla.html
■出演者プロフィール
齊藤一郎(指揮)
福井県大野市出身。東京学芸大学、及び東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。在学中に安宅賞受賞。指揮を岩城宏之、若杉弘、湯浅勇治、佐渡裕、レオポルド・ハーガー、エルビン・アッツェル他各氏に師事。1998年より文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンで研鑽を積む。帰国後NHK交響楽団アシスタントコンダクターを務め、この間、サヴァリッシュ、ブロムシュテット、スヴェトラーノフ各氏らの薫陶を受ける。
これまでにNHK交響楽団、読売交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等の国内主要オーケストラだけでなく、海外ではスロヴァキア・フィルなどに客演。
吹奏楽でも東京佼成ウインドオーケストラで吹奏楽コンクール課題曲の参考演奏CDに客演するなど高い評価を受けている。
2009年4月より、セントラル愛知交響楽団常任指揮者。2012年11月の定期はNHKで放送され大きな反響を呼んだ。2013年、同演奏会を収録したCD「日本の管弦楽曲100周年ライヴ!」がスリーシェルズより発売。
2014年4月より、京都フィルハーモニー室内合奏団音楽監督。
■オーケストラ・トリプティーク
日本の作曲家を専門に演奏するオーケストラとして、35歳以下を中心としたプロ奏者により2012年結成。浜離宮朝日ホール(朝日新聞社内)や旧奏楽堂(上野公園内)にてコンサートを行い、音楽雑誌他で好評を得る。CD「日本の弦楽オーケストラ傑作集 その過去と未来」(2014年スリーシェルズより発売)

2014年4月25日金曜日

7/21 伊福部昭 百年紀Vol.2と11/24のVol.3のチケット販売開始しました!

Vol.2【PC用予約フォームのアドレス】
http://www.confetti-web.com/detail.aspx?tid=121622
Vol.2【携帯用予約フォームのアドレス】

Vol.3【PC用予約フォームのアドレス】
http://www.confetti-web.com/detail.aspx?tid=121675
Vol.3【携帯用予約フォームのアドレス】
http://cnfti.com/met8869/

祝・伊福部昭生誕100年! 
NHKニュースウォッチ9で特集され、東京新聞の一面トップ記事や 
新聞各紙に特集されたコンサートが再び!
伊福部昭百年紀VOL.2 
2014年7月21日(祝・月・海の日)14時開演 
なかのゼロ大ホール
齊藤一郎指揮 オーケストラ・トリプティーク
演奏予定曲目

ジャコ萬と鉄より
佐久間ダム組曲
ドゴラ組曲
ラドン組曲
宇宙大戦争組曲
ゴジラVSメカゴジラ組曲
ほか

ミュージカルソウ(音楽ノコギリ)が大活躍する「ドゴラ」や
2台のピアノがオーケストラとわたりあうド迫力の「ラドン」「宇宙大戦争」など、
どうぞお楽しみに!


オリジナル楽譜からよみがえる伊福部サウンド! 
若手気鋭のプロ奏者が約100人集まり、大オーケストラ降誕 
映画録音から半世紀を経て、伝説の楽曲が舞台初演となる。 

(今回は前回のホールより席数が少なくなっております!御購入はお早めにどうぞ。)
Vol.2【PC用予約フォームのアドレス】
http://www.confetti-web.com/detail.aspx?tid=121622
Vol.2【携帯用予約フォームのアドレス】

Vol.3【PC用予約フォームのアドレス】
http://www.confetti-web.com/detail.aspx?tid=121675
Vol.3【携帯用予約フォームのアドレス】


http://cnfti.com/met8869/
オーケストラによるゴジラの圧倒的迫力! 
少年時代の記憶が鮮やかに甦る!
あの感動がふたたび
伊福部昭百年紀Vol.3 合唱とオーケストラによる伊福部サウンド

ゴジラ組曲(改訂初演)
バラン組曲
キングコング対ゴジラ組曲
モスラ対ゴジラより
ほか(選曲中)

指揮 齊藤一郎
演奏 オーケストラ・トリプティーク

2014年3月12日水曜日

2月1日はご来場いただきありがとうございました!

伊福部昭百年紀コンサートVOL.1はおかげさまで無事終了いたしました。

今後も皆様のためにスリーシェルズはコンサートやCDなど頑張っていきます。
よろしくお願い致します。
現在、次回百年紀コンサートは7月と11月を予定して調整中です。
よろしくお願い致します。

2014年2月1日土曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(12) 池田慈(ピアニスト)

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(12)

本日の伊福部昭百年紀で99年祭のCDが先行発売される池田慈さんです!

伊福部昭の音楽と私 池田慈(ピアニスト)

2010年5月1日の《奏楽堂の響き3》のための練習で、リベラ・ウインド・シンフォニーさんと一緒に《わんぱく王子の大蛇退治》の『アメノウズメの踊り』を合わせたときが、私にとっての初めての伊福部昭だった。
あの感動は忘れられない。私は音源を聞いてすっかり、この曲に魅了されてしまった。西洋の楽器を使って、和、しかも古代の日本をあれほど巧みに表現することができる作曲家がいるなんて。そしてなんとも艶かしく、どことなく土着的で、頭から離れなくなるようなとても魅力的な音楽だった。
その翌年の11月、留学先だったモスクワを再度訪れた時、ロシア人の友人に「一緒に日本映画を見よう」と誘ってもらった企画でたまたま上演されたのが、ゴジラだった。ゴジラはロシア人にも人気で、この映画を見たことが無かった私は、「怪獣が現れて街をめちゃめちゃにする」くらいの認識しかなかったのだが、初めてまともにゴジラを見た私は衝撃を受けた。この年の3月に東日本大震災が起き、フクシマの原子力発電所が大問題になっていた時期だったこともあり、この作品は大きな意味を持って響いた。人間が欲にかられ作り出した核によって生まれたゴジラが、現代の私たちの犯してしまった取り返しのつかない過ちへの警鐘をならす、この60年も前の作品が現代の問題として蘇り、伊福部昭の音楽はこの時を予見していたかのごとく生々しく、真にせまる恐怖を与えてきたのだ。
この体験がきっかけで、後に西耕一さんから、伊福部昭の「マルシュ・トゥリヨンファル」のピアノリダクション(今井聰編曲)の初演と、「SF交響ファンタジー第一番ピアノ独奏版」(石丸基司編曲)の演奏のお話を頂いたとき、何か運命的なものを感じた。
伊福部昭=ゴジラ、ゴジラ=怪獣映画、怪獣映画=なんだか苦手、という以前の私のような認識を持っている若者も多いかと思うが、これをきっかけにその様な偏見を無くし、伊福部昭の音楽の魅力を再発信することに微力ながら貢献したいと思い、お引き受けした。
伊福部昭の音楽はロシアの作曲家のように重厚で壮大で、そして土着的なリズム感があるように思う。広大な大地のエネルギーを感じる。そのような音楽をピアノ一台で表現するというのは無謀だとさえ思った。しかしピアノという楽器の可能性を最大限に引き出し、音楽のもつ性格も保持した見事な編曲によって、先述の2曲を2013年5月伊福部昭白寿コンサートにて演奏させていただくことができた。伊福部昭の残した音楽に私のエネルギーをぶつけ、後は夢中になって演奏した。
その他にも大好きな『アメノウズメの踊り』や、『リトミカ・オスティナータ』を、ユニークな現代風アレンジで演奏したり、『ラウダ・コンチェルタータ』を素晴らしい共演者とご一緒させていただき、伊福部昭からバトンを受け継いだ様々なお弟子さんたちの作品を演奏させていただくという様々な栄誉にあずかった。
今回の伊福部昭生誕100周年をきっかけに様々な音楽家が伊福部昭の音楽のもとに団結し、たくさんのお祝いコンサートが開かれ、新たな伊福部センセーションを巻き起こしている。これを機にロシアでも伊福部昭という偉大な日本の作曲家を伝え広めていきたい。

池田慈(ピアニスト)
http://www.guerchy.com/profile.html

2001年 愛媛大学教育学部芸術文化課程音楽文化コース入学。
2003年 ロシア、グネーシン音楽アカデミーピアノ科入学。

         故・細田淑子先生の紹介で、タチヤナ・ゼリクマン先生のクラスに入る。
2006年 修士課程で赤のディプロマ取得。
2007年 グネーシン音楽アカデミー内でソロコンサートを開催。
2008年 グネーシン音楽アカデミーピアノ科卒業。
2009年 サンクトペテルブルクにて、

         第11回マリア・ユーディナ国際ピアノコンクール大人の部第二位。

         グネーシン音楽内で二度目のソロコンサート。

         イタリア、セッティモ州にて第一回セッティモ国際ピアノコンクール第三位。
2010年 モスクワのヤマハホールにて帰国コンサート開催。

これまでピアノを、清水令子、西園寺矩子、大空佳穂里、森山伸、高野耀子、

タチヤナ・ゼリクマン各氏に習う。
ゼリクマン先生のクラスでは、これまでコンスタンチン・リフシッツ、

アレクサンドル・コブリン、コンスタンチン・シャムライ、ダニイル・トリフォノフら、

世界的なピアニストが学ぶ。
ロシア留学の経験を生かして、心に残るような極上なパフォーマンスが出来れば幸いです。

2014年1月30日木曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(11) 作曲家 渡辺宙明

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(11) 作曲家 渡辺宙明

私は伊福部先生の名著「管弦楽法」(旧版)で楽器法を学びました。
そこに、管楽器の奏法の解説の箇所で誤植を見つけたので、弟子の松村禎三さんに報告しました。約10年後、京都の撮影所の録音スタジオで、スコアの整理をしていた所へ、たまたま打ち合わせに来ておられた伊福部先生が入ってこられ、「伊福部昭と申します。あの誤植は後で気が付いたのですが、間に合いませんでした」とのお言葉、驚くとともに、その誠実なお人柄に心を打たれことを今でも鮮明に覚えています。

http://homepage2.nifty.com/tomo-tomo-room/chuumei_profile.html

2014年1月29日水曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(10)松尾祐孝(作曲家)

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(10)松尾祐孝(作曲家)

私は、残念ながら故人と直接お会いしてお話をする機会を持つことはありませんでした。しかし、その作品や人生の軌跡から学んでいること、そして心の指標になっていることはとても大きくまた深いと感じています。

*自己の信じる審美眼による創作を貫き通し・・・
*ヨーロッパの語法や様式に媚びることなく・・・
*我が国の持つ伝統的或いは民俗的な要素を取り入れながら・・・
*映画音楽に芸術音楽のエッセンスを盛り込んで・・・等々

今の若い方にも貴重な道標となるものではないでしょうか。
そしてまた、映画音楽で伊福部昭の音楽を知った方々には、今後は是非、「交響譚詩」をはじめとする素晴らしい芸術作品群もお聴きいただきたいと思います。先人の軌跡に、敬意と感謝を表するものです。

松尾祐孝(まつお・まさたか)

1959年 東京生まれ
1982年 東京藝術大学音楽学部作曲科卒業
1984年 同大学院作曲専攻修士課程修了
1984年 現音作曲新人賞入選
1985年 日仏現代音楽作曲コンクール特別賞
1986年 第1回個展開催(東京)
1988年 ACL(アジア作曲家連盟)青年作曲賞
     第1位
1989年 Impressions of Hong Kong管弦楽曲
・・・・・コンクール第1位
1992年 ISCM(国際現代音楽協会)ワルシャワ大会
・・・・・国際審査入選
1993年 村松賞受賞
1996年 第2回個展開催(東京)
1999年 別宮作曲賞受賞

作曲家・指揮者・音楽プランナーとして活躍。
また作曲活動の一方で、NHK教育テレビ「ゆかいなコンサート」プレゼンター(1993〜94年)、N響生中継解説者(FM及び衛生放送)等で、お茶の間にも人気を博した。

現在、本務校の洗足学園音楽大学教授として音楽教育コースの統括責任者とアンサンブル・ヌーボーの企画運営を担当している他、東京芸術大学作曲科非常勤講師、尚美学園大学非常勤講師、現代邦楽研究所講師も兼務。また、日本現代音楽協会副会長・理事・財政戦略企画室長も務めている。その他、深新會代表、現代音楽企画集団PHONOSPHERE MUSICALE主宰。
http://www.senzoku.ac.jp/music/school/teachers/composition/id_14/

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(9)稲田康(指揮者)

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(9)稲田康(指揮者)

伊福部先生の百年紀コンサートに際しまして一言お祝いを申し上げさせて頂きます。
私は東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団、日本音楽集団、オーケストラ・アジアの指揮をしております。
洋楽、邦楽、を問わず多くの音楽作品を指揮してまいりました。
伊福部先生の作品を知ったのは、幼い頃見た映画「ゴジラ」が最初でした。「ゴジラ」は「SF交響ファンタジー」と題されたオーケストラピースにこのテーマが出てきます。単純なフレーズの繰り返しなのですが、一度聞くとおそらく一生忘れないででしょう!
強烈なインパクトを持ったテーマです。巨匠の成せる技でしょう。そして「SF交響ファンタジー」後半には、軽快な2拍子の曲が続きます。私はこの曲を聞き、「日本のアニメ音楽の原点はここに有ったのだ。」と、驚きと感動を覚えました。
日本の自然や風土を歴史観をもって未来おも感じさせる伊福部先生の音楽は、これからも多くの人を魅了していくことでしょう。

プロフィール
稲田 康 Yasushi Inada
1975年に日本音楽集団に入団し、定期演奏会の企画構成や、各地での学校音楽鑑賞会での指揮を手がけている。

1949年京都生まれ。

京都芸術大学音楽学部指揮科卒業。
ウィーン国立アカデミーに留学。
指揮をハンス・スワロフスキー、伊吹新一、外山雄三、森正、山田一雄の各氏に、作曲をフリードリッヒ・ノイマンに、現代音楽をカール・オルフに学ぶ。
帰国後は、オーケストラ(新日本フィルハーモニー交響楽団、東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団ほか)、オペレッタ(日本オペレッタ協会)、ミュージカル(「アニー」「ミスターアーサー」「ベルサイユのバラ」)、現代邦楽、市川猿之助スーパー歌舞伎の音楽など様々なジャンルで活躍。
1995年、東京フィルハーモニー交響楽団を指揮したNHK制作の番組が、プラハ同際テレビ祭・チェコクリスタル現代音楽優秀賞を受賞した。

2014年1月27日月曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(8)邦楽ジャーナル編集長 田中隆文

伊福部昭生誕百年へのメッセージ第八弾!

邦楽界にこの人あり! 邦楽ジャーナルの編集長 田中隆文さんです!

私の伊福部昭 邦楽ジャーナル編集長 田中隆文

 NHKラジオ「現代音楽の時間」で野坂惠子奏する箏の音を聴き感動した。翌日、レコード店で「日本」をキーワードにLPを探す。「日本音楽集団」「日本狂詩曲」がひっかかった。両方とも私にとっては衝撃の世界だった。こんな世界があろうとは! 18歳のとき、1973年だったと思う。以来、何百回とそれを聞いたことか。
 関西の大学で邦楽部に入部した。関西学生邦楽連盟で機関誌を作ることになり、邦楽の著名演奏家に寄稿してもらおうと、委員長としてお願いに上京した。山本邦山氏、野坂惠子氏…そして私の中では神様だった伊福部昭氏にも公衆電話からお願いした。
 「関邦連の機関誌に寄稿をお願いしたいのですが」
 「いま、忙しくて申訳ありませんが…」
 「ちょ、ちょっと待ってください。ボク、先生のファンなんです。お会いしたいんです」
 「そういうことならどうぞ。いつ?」
 「今から」
 尾山台のお宅に伺った。カチコチにかたまった私をあたたかく迎え入れてくださった。『ラウダ・コンチェルタータ』を作曲しているところだと、ピアノの前に置かれている楽譜を見せてくれた。1976年初冬のことだ。
 氏自らお茶を淹れてくださり、夢のような時間が過ぎてゆく。1時間だったのか、2時間だったのか、長く感じられた。
 「ボク、『日本狂詩曲』で奮えるほど感動しました。でも、実は小さい頃から『ゴジラ』で先生の音楽聴いていたんです!」自分の熱烈伊福部ファンぶりを知ってもらいたいばかりの意味のない質問。だが、氏はすべてに丁寧に返してくれた。「私も若い頃はなんでもしなければならなかったからねえ」
 「ボクは『リトミカ・オスティナータ』が一番好きで、スコアも買って頭に入っています。」「ギターは『箜篌歌』と『踏歌』を暗譜して弾けます」何をバカみたいに自慢してるんだと思いながらも口をついて出る言葉。それにも、「そう、ありがとう。じゃあ…」と立ち上がり、棚から『ギターのためのトッカータ』の公刊譜を出してきて、表紙にイタリア語でサインをしてくれた。
 今から考えると、私の行動、言動はむちゃくちゃだ。こんな音大生でもないボケ学生にも貴重な時間を割いてくれた。誰に対してでもそうなのだろう。人の大きさを見る。
 お会いしていただいたとき、氏が東京音大の学長で、日本音楽集団はそこに練習場を持ち、集団の三木稔や芥川也寸志、黛敏郎といった著名作曲家がこぞって伊福部門下であることなぞ、知る由もなかった。私にとっては、私が探し出して来た伊福部昭だった。恥ずかしいと思う。でも、それでいいとも思う。私にとっては今でも音楽の神様に変わりはなく、あくまで「私の伊福部昭」なのだ。

写真(C)ヒダキトモコ
http://www.hogaku.com/tanaka.html
有限会社邦楽ジャーナル代表取締役・編集長。邦楽アソシエーション代表。
1955年生まれ。
1987年月刊誌「邦楽ジャーナル」を創刊。
1999〜2005年、日本初の邦楽専門ライブハウス「邦楽ジャーナル倶楽部・和音」開業。
2001〜2010年邦楽界最大規模の総合イベント「日本の音フェスティバル」企画制作(JASRAC主催)。
2004〜2007年津軽三味線と太鼓の月刊情報誌「バチバチ」発行。
2006〜2010年NYにおける世界最大規模の芸術見本市「APAP」関連公演として「Hogaku:New Sounds of Japan」プロデュース、同時に講演(国際交流基金主催)。
2006年〜邦楽アソシエーションを創設して邦楽器業界月刊紙「和楽器文化」発行。
2010年「宇宙箏」を小川楽器と製作、山崎直子宇宙飛行士が宇宙ステーションで演奏。
2011年〜野坂操壽・沢井一恵「箏―ふたりのマエストロ」コンサート全国ツアー企画制作。
2012年5月京都で国際尺八コンクール主催。

理事職
和文化教育研究交流協会常任理事
全国邦楽器商工業組合連合会常任理事
東京和楽器製造卸組合理事
NPO賢順記念全国箏曲祭振興会理事
NPO日本の音振興普及協会「楽音会」副理事長
NPO全国邦楽合奏協会副理事長
一般社団法人波の会日本歌曲振興会名誉会員
(2013年5月現在)

2014年1月26日日曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(7)西村朗

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ 第7弾は!

池辺晋一郎氏のあとをついでN響アワーの司会者をされたり、
作曲だけでない執筆活動も知られる西村朗氏です!
 
 伊福部昭先生が、東京音楽大学の作曲科教授をつとめられていた1990年代、8年間ほど助教授としてお仕えしました。当時、折にふれて先生から賜った金言至言は、私の生涯の宝となっております。先生には多くの傑作がありますが、そうした作曲家としての偉大な創作とともに、私たちにとって特別に重要なお仕事で、かけがえのない凄い業績として不朽の輝きを放ち続けているのが、かの名著「管弦楽法」上下巻です。オーケストラとは何であるかを徹底的に研究し、楽器各論から共同効果までを多くの類例と独自の思索を加えて詳述したこのような大著は、世界に類を見ないものと言えます。日本からの作曲留学生を受け入れたヨーロッパの作曲教授たちは、日本人留学生の管弦楽についての知識の豊かさと正確さに驚きを隠しません。それはすなわち伊福部先生の「管弦楽法」の成果です。今日では、広くアジアの作曲学生にとっても重要な書となっております。
 話は変わりますが、 伊福部先生は私より39歳年長であられました。
 大学でのある時、僕に向けてのお言葉、
「あなた鉛筆で楽譜を書いてますか。」
「はい。」
「それを長く、年齢を重ねても続けられる秘訣、伝授しましょうか。」
「はい。」
「鉛筆を右手に持つなら、消しゴムは必ず左手でという習慣をつけることですな。右手を守るために。消しゴムは手にはなはだ負担をかけるからですよ、ふふふ。」
 時に厳しく、時に優しい先生でした。 

西村朗
http://www.tokyo-concerts.co.jp/index.cfm?menu=artists&artistid=010&lang=jp

2014年1月25日土曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(6) 池田卓夫

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ 第6弾は!

池田卓夫氏です!
Naxosでの「日本狂詩曲」レコーディングの思い出です。
そのままドキュメンタリーを見るようです!

伊福部先生とは、キングレコードが広上淳一指揮で作品集を録音した折にインタビューさせていただいたのが初対面。戦争中の翼賛的な仕事のことまで、率直に語ってくださったのが、印象に残っています。次いで、ナクソスに私が提案して実現した「日本作曲家撰輯」第1作、沼尻竜典指揮東京都交響楽団の録音現場をご一緒しました。ご高齢の先生に配慮して、朝10時からのセッションに「日本狂詩曲」を置いたのですが、英国人プロデューサーのアンドルー・ウォルトン、エンジニアのトニー・フォークナーの両氏は「ゴジラ」の映画音楽を通じて伊福部ワールドに触れ、強い尊敬を抱き、収録作品のスコアもよく調べてきたので、なかなかオーケーが出ません。伊福部先生も「もっと泥臭い響きを!」と譲らず、15分ほどの楽曲の収録を終えたのは、午後4時でした。真夏でしたから、みな高齢の作曲家の体調を気にしましたが、ご本人は「なあに、長年この時期は映画の伴奏音楽の収録で朝から晩までスタジオに詰めていましたから、平気です」と、けろりの風情だったのに感心しました。自作、しかも思い出の出世作を最上の形で次代に手渡そうとの思いがひしひしと伝わる、素晴らしい時間を共有させていただいたのは、本当に光栄でした。

池田卓夫=音楽ジャーナリスト
http://www.watanabe-group.com/cc/members/a_gyo/ikeda_takuo.html

2014年1月24日金曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(5)芥川眞澄

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ第5弾は!

伊福部昭門下の長兄として様々に活躍した芥川也寸志夫人の
芥川眞澄氏です!

伊福部先生の思い出  芥川眞澄

昭和21年、軍楽隊から東京音楽学校に戻った芥川也寸志は、学校で伊福部先生に初めてお会いしてお話しを聞いたその日に、当時、日光にお住まいの先生のお宅まで押しかけて、そのまま三日三晩居候を決め込んでお話しの続きを伺い、その場で弟子にしていただいた、という話は有名になっていますが、戦後の食糧難の時期に、奥様には大変お世話をおかけした、と繰り返し申しておりました。

1987年11月1日、先生ご夫妻と私たち夫婦とで、上海で行われる「日本交響作品展」のために、9日間の旅に出かけたのが、私にとっての大切な思い出となっています。
上海交響楽団と芥川の指揮で、先生の「シンフォニア・タプカーラ」早坂文雄「右方の舞と左方の舞」芥川「トリプティーク」というプログラムだったと思います。
7、8日の2日間、上海音楽院のホールでの演奏会でしたが、連日のリハーサルの間には、上海市内の骨董店を見て廻ったり、豫園の観光に出かけたり、とても美味しい北京ダックを繰り返し食べに出かけたり、かなり寒い時期ではありましたが、本当に楽しい旅行でした。
先生は黒いカシミヤのコートと黒いソフト帽に蝶タイ、奥様も黒いコートに黒いレースの前垂れのついた帽子、それに長身の芥川ですから、上海の古い町並みを歩いていても、かなり目だっているようでした。

演奏会には、作曲家の呉 祖強氏、朱 践耳氏、指揮者の陳 変陽氏など、多くの重鎮もお見えになり、ご夫妻にもとても喜んでいただき、「これで先生への恩返しが、少しは出来たかな」と、芥川も嬉しそうな顔をしていました。

演奏会の後も、芥川は上海音楽コンクールの審査員として残ったために、私ひとりが先生ご夫妻とご一緒に東京まで戻ることになり、緊張の続く空の旅でありました。

芥川眞澄
東京生まれ。東京藝術大学大学院・作曲修士課程終了。在学中より、TV・レコード・ステージ等で作曲とエレクトーンの演奏活動を始め、毎年のヨーロッパ各地の演奏旅行やリサイタル、オーケストラとの共演など、現代音楽からジャズまでの幅広い音楽活動を展開し、注目を集める。
その後、作曲家・芥川也寸志との結婚、育児での音楽活動休止期間があるが、映画音楽の共同製作など、作、編曲を中心に活動を再開。主な作品は「オルガンコンチェルト」、合唱曲「山のまつり」(NHK合唱コンクール課題曲)童謡「ののさまいくつ」など。
毎日音楽コンクール管弦楽部門三位(1964年)、エレクトーンコンクール作曲(1964年)、演奏各部門(1965年)でそれぞれ一位受賞。

2014年1月23日木曜日

伊福部昭生誕100年へのメッセージ(4)福士則夫(作曲家・日本現代音楽協会会長)

伊福部昭生誕100年へのメッセージ第4弾はこの方!

矢代秋雄と松村禎三にも師事された(つまり伊福部昭の孫弟子)でもある
福士則夫氏(作曲家・日本現代音楽協会会長)です!

日本現代音楽協会出版のNEW COMPOSER Vol.5 誌上で、現代音楽についてのインタヴュー記事が印象的でしたので以下に転載します。

純粋思考の怖さについて発言されている部分で、「頭に一本しか毛がないんだけれどもそれが五百メートルもあって、それを束にして頭の上にのせたらそれは、はげなのか、と言う。判定に苦しむのですが(笑)時々そういう妙な作品、虚をついたようなのが現れるものですから、やっぱりそれでいいんだということになってみんなもやる。そうすると民衆もついてこなくて、必ずしも民衆がついてこなくてもいいのですが、芸術ではない世界にいってしまいがちになるのではないでしょうか。」

伊福部さんとは残念ながら面識が有りませんでしたが、初版と再版の管弦楽法を今も使っています。一度お会いしたかった方です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%A3%AB%E5%89%87%E5%A4%AB

2014年1月22日水曜日

伊福部昭生誕100年へのメッセージ(3)日本民族の誇りです 高橋明邦(邦楽指揮者・打楽器奏者)

伊福部昭生誕100年へのメッセージ第三弾は

九人の門弟の三木稔でチャンチキを担当された、高橋明邦氏です。東京交響楽団や新星日響や日本音楽集団等、様々に打楽器奏者として活躍され、和と洋の音楽を理解した繊細にして豪快な演奏を知られています。まさに日本の打楽器界にこの人あり!という名手です。昨年は、三木稔個展での指揮も高い評価を受け、指揮者としての活動も注目されています。


日本民族の誇りです 高橋明邦(邦楽指揮者・打楽器奏者)

私の思い出は「ラウダコンチェルタータ」初演。
当時、私は新星日本交響楽団の打楽器、芸術委員で確か、10周年記念委嘱で伊福部氏の名前があがりお願いした所『今は忙しいが、こんな曲があるんだけど・・』と出てきたのがこの曲でした。

マリンバ協奏曲。

何故、先生がこの曲を書かれて、かつ、初演されていないのか???

これも不明ですが、ソロを誰に?で相談し、安倍圭子氏に依頼しました。その後、安倍先生のお話しですと、より効果的なマリンバの奏法を、伊福部氏とディスカッションして初演を迎えたそうです。
指揮は山田一雄氏でした。

オケ内には3パートのパーカッション、後半、3名は全てが太鼓群(ティンパニ、トムトム、バスドラム?)でアイヌの土着的なリズムを延々と叩く。

この盛り上がりも、忘れられない興奮、生きる躍動、生命の鼓動!

その時の「ブラボー」は忘れられない。
日本民族の誇りですね。

2014年1月21日火曜日

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(2)中川俊郎

伊福部昭生誕100年へのメッセージ 中川俊郎(作曲家・ピアニスト)

中学2年の頃、三善晃先生のレッスン時に、「先生、オーケストレーションを勉強したくなったのですが、何を読んだらいいですか?」と言ったら、即座に「伊福部先生がいい。」とおっしゃられ、書籍名をささっとメモして渡して下さった。三善先生が先生…とお呼びになる程の方なのだ…と驚いたが、そのことは今の私には当時より一層陰影を増して、深く理解できる。

伊福部先生と初めて、そして結果的にこの時一度だけお目にかかったのは、もう30年程前になるか、藍川由美さんの伴奏をした時の打ち上げの席でだった。 「先生のオーケストレーションの本ずっと愛読しています。」「ああ、オーケストレーションの本かぁ(苦笑。だけどまんざらでもない…という感じで)」あわてて、「ヴァイオリン協奏曲素敵でした!」と申し上げたら顔がパッ…と華やがれた。このやりとりが先生とのたった一度の、しかし永遠の宝物である出会いである!

最近でも間接的にお世話になったことがあった。サントリー・伊右衛門の「特茶」(モ ッくん出演!)のCM.のファンファーレ (ドレ|ミーレミファーミファ|ソファミー ドレ|ミーレミファーミレ|ドシラー♪) を作った時に、サンプル曲としてデモDVD.に当たっていたのが、先生の「宇宙大戦争」だった。これはハードル高すぎ!私は顔には出さなかったが、暗澹たる気持ちになった。何回か提出し直し四苦八苦したが、先生のメロディーやハーモニーのパートライティング(ほとんど4度や5度和音)のように強くシンプルで、個性的で魂が解放された境地には、及ぶべくもないが、なんとか私なりにオーダーに近づこうと腐心した覚えがある。

ケージ、カーゲル、クセナキス、ラッヘンマン、武満、湯浅、松平に慣れている私の耳にも、先生の音楽は先鋭的であり続けており、必然である。これは一度どこかで意思表示して起きたかったことである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E4%BF%8A%E9%83%8E

伊福部昭 生誕100年へのメッセージ(1)

これから、コンサートに向けて毎日「伊福部昭 生誕100年へのメッセージ」を紹介していきます!

第一弾は東京音大で伊福部昭先生とともに後進を指導され、日曜は題名のない音楽会の伊福部昭特集にも出演!

昨年は声楽入りの第九交響曲を発表(日本人史上初!)された池辺晋一郎氏です。

伊福部先生の魂           池辺晋一郎(作曲家)

 伊福部昭先生は、まさに「昭和」の日本作曲界を牽引した存在であった。僕は直接の弟子ではない。1974年に伊福部先生が東京音大に呼ばれた同じ時に、僕も同校に務めることになったこと、以後同校作曲科教員として先生のもとで仕事をしたことなどが、先生とのつながりである。やがて伊福部先生は同校学長の重責を担われることになる。さらに、松村禎三、黛敏郎、三木稔、石井真木など伊福部門下の重鎮たちと親しくつきあい、先生についてさまざまな話を山ほど聞いた。加えて映画の仕事も少なくない僕は、映画の古いスタッフからも、先生についてたくさんのエピソードを入手した。こうして僕は、ほとんど自分も門下生であるかと錯覚してしまうほどに、先生を知ることになったのである。
 真の教養にあふれた方だった。そして、その眼光からも察することができるが、深遠な哲学者のようでもあった。先生のひと言は常に重く、一度聞いたら忘れられぬものだった。  
 その魂が、その作品に込められている。オーケストラ作品、室内楽から歌曲そして映画音楽に至るまで。それらの音符ひとつひとつに内蔵する深いメッセージが、今なお大きな意味を聴く者へ伝え、限りなく魅力的であるのは、込められたその魂ゆえだと僕は思う。
 今日のコンサートでも、生誕100年という時を超えて、その魂がたくさんの人の耳へ、心へ、確実に届くだろう。

池辺晋一郎プロフィール
http://www.tokyo-concerts.co.jp/index.cfm?menu=artists&lang=jp

2014年1月7日火曜日

福田滋さんの記事が本日の日経新聞に掲載されました。



本日、1月7日の日経新聞朝刊文化欄に、指揮者・編曲家の福田滋さんのインタビューが掲載されました。生誕百年を迎える伊福部昭先生との出会いから日本の作曲家研究がライフワークとなるまで。團伊玖磨との交流にも触れています。
これらの活動がスリーシェルズのCDや「奏楽堂の響き」にもつながりました。
ゴジラの原譜を借りて帰るエピソードなども興味深いです。
福田滋さんへのインタビュー記事の隣には、小澤征爾さんの「私の履歴書」第6回「指揮者を志す」。日経さん、さすがの紙面づくりです。

福田さんも指揮で登場予定の伊福部昭百年紀コンサート情報はこちらで。http://3scd.web.fc2.com

福田滋のCDはこちら

タワーレコード

Amazon

スリーシェルズ直売
http://3scd.web.fc2.com/